地業工事が完了し、次の工程は「基礎配筋」です。
今回基礎は「べた基礎」(底板一面が鉄筋コンクリートになっている基礎)を採用しています。
基礎配筋の要領は構造計算により決まります。
現場では設計通りの配筋であるか、かぶり厚さ(地面や型枠から鉄筋までの距離)、重ね継ぎ手(鉄筋と鉄筋を繋ぐ長さ)、開口補強筋などを念入りにチェック 。
配筋が完了すると次はコンクリートの打設を行うのですが、その前に社内配筋検査と第三者機関の配筋検査を行い合格してからでないとコンクリート打設へ進む事はできません。
無事に社内、第三者機関の両方の検査に合格したので次の工程に進みます。
ちなみに
・コンクリートと鉄筋は収縮率が似ていて相性がとてもよいです。
・コンクリートは圧縮の力、鉄筋は引っ張りの力を負担します。
・コンクリートはアルカリ性で鉄筋は酸性です。
鉄はそのままだと錆びますが、アルカリ性のコンクリートの中にあると錆びません。
コンクリート打設前の鉄筋は錆びる場合がありますが、断面寸法が変わるほどではない適度な錆びは、コンクリートとの付着を高める為望ましいです。
ただし錆びすぎた鉄筋はNGです。
コンクリートはずっとアルカリ性では居られず、長い年月のうちに中性化が進みます。
中性化は外側から内側に向かって進みますが、中性化した中では鉄筋の錆びが進む可能性が高まります。
ですので「かぶり厚さ」を適切に確保する事はとても重要なのです。
鉄筋の錆が進むとなぜいけないのか?ですが、鉄は錆びると膨張します。
膨張すると、中からコンクリートに割れを生じさせてしまう事もあるからです。